7:Gate
「よし!じゃあ、早速Gateを開いて出発だ。」
話が終わり、秋羅はGateを開くための準備をし始めた。
Gateを開くためにはやはりそれなりの「儀式」みたいなものが必要らしい。
小さな紙片になにやら幾何学模様みたいなものを描き
ぶつぶつと呪文を唱え始める。
その間由衣と杏はじっと秋羅をみていた。
これから秋羅の世界で何が待っているのか。不安とそれから不謹慎にもわくわくしていた。
バチバチバチバチバチバチ・・・・・・
いよいよ、床に数センチの穴が空きはじめた。
「これが「Gate」だ。まだ小さいがこれからもっと力を加えれば俺達が通れるくらいになる。」
秋羅は説明しながらどんどん穴を広げていく。
そして、ついに人が一人通れるくらいの穴の大きさになった。
「ここを通れば、秋羅さんの世界に行けるんですね。」
杏が緊張した顔で言う。
「ああ、そういうことになるな。」
「いよいよね。」
杏も秋羅も緊張していた。
「よし、行くぞ!」
秋羅の声を期に三人は「Gate]へと消えていった。
運命は今ゆっくりと動き始める。