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6:いざ異世界へ

 

「行ってきます!」

いつも学校に行くときと同じように家をでる。

ただ、今日向かうのは学校ではなくて、例の店「magical stone」。

昨日の夜たくさん悩んだせいで、由衣はまだ少し眠かった。

歩いているとなんだか気持ちが落ち着かないので由衣は途中から走ることにした。

次の角を曲がって数メートル行けば「magical stone」に着く。

 

チリンチリン。

 

ドアを手で押し開けると鈴が綺麗な音で鳴る。

店にはいると、由衣の他に一人中学生くらいの女の子がいた。

店内には赤・青・紫・白など色とりどりの綺麗な石が所々に置いてある。

「お!来たか。」

由衣が入ってきた後少しすると店の奥から秋羅が姿を現した。

「それじゃあ二人とも奥に来てくれ。」

秋羅はそう言うとまた店の奥へと入っていく。

二人ということはさっきの中学生くらいの少女もまた秋羅の世界を守る力を持つ者なのだろうか。

そんな思考をめぐらせながら、由衣は秋羅の入っていった方向へと歩いていく。

由衣が奥へと入っていくとそこはこじんまりとした部屋だった。

その部屋にはシンプルな木製の椅子と机と大きな本棚があり、

床は薄い赤色の絨毯がしいてあった。

由衣が部屋に入った少し後に中学生くらいのあの少女もこの部屋に入ってきた。

由衣とその少女が部屋に入ると、

「二人は顔あわせるのはじめてだな。」

と、秋羅は由衣のほうを向いて少女を紹介した。

「唐山杏だ。」

なんとも簡潔な紹介。

「えっと、よろしくお願いします。」

杏は紹介されるとぺこっとおじぎをした。

秋羅はさっきと同じように杏のほうを向いて由衣を紹介した。

「麻生由衣だ。」

「よろしくね。」

由衣も紹介されると杏に向かってぺこっとおじぎした。

軽い挨拶が終わると、秋羅は本題にはいった。

「よし、じゃあ、詳しい事を話すぞ。前も言ったとおり俺の世界は危険にさらされている。

詳しい原因は情けないがわかっていない。突然ある地域で爆発が起こったり、

またある地域では水が枯れてしまったりという事が頻繁に起こり始めたんだ。

こんな事がつづいたら、やがて世界は壊れ、人々は滅んでしまうしまう。」

杏と由衣はただじっと秋羅の話を聞いている。秋羅の話は続く。

「そこで俺達は「twelve stone」の伝説を思い出した。

「twelve stone」とは、由衣や杏がもっているその石のことで、俺の世界を救う救世主だ。

代々世界の危機のときのためにある場所に保管されていた。

救世主といっても石だけじゃ世界は救えない。

石が選ぶ主がいてはじめて石の力が発揮できるんだ。

その石の主は俺の世界に六人。そしてもう半分は「Gate」の先にいるといわれていた。

「Gate」というのは、「twelve stone」がはめこまれている石版の

中央にある異世界への扉のことで、

俺は「Gate」を通ってここに六人の石の主をみつけにきた。

由衣が五人目。そして杏が六人目。これで全員を見つけることができた。

先に見つけた四人は「Gate」を通って俺の世界に行っている。俺達も急がなければならない。」

 

「以上で話は終わりだ。」

由衣も杏も今まではあまり実感がなかったが今までの話を聞いて、だんだん胸が熱くなってきた。

今、二人の心に秋羅の世界を救いたいという気持ちがだんだん湧き上がってくる。

「もう一度聞く。俺の世界に来てくれるか?」

「うん。」

「はい。」

秋羅の問に対して、二人は力強く答えた。

 

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